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「お寺とカレーって相性よさそう」をきっかけに兵庫県尼崎市の西正寺からはじまった、
お寺でカレーを食べるイベント「カリー寺」。現在、北海道や東京、福岡など全国に広がりつつあります。
2016年からはじまり4回目となる今年は8店舗のカレー屋さんが出店、700人以上の来場がありました。
当日はネパールの民族音楽やダンス、手話エンターテインメントのパフォーマンスやお寺の今に関するトークイベントなどが観賞でき、盛りだくさんな内容でした。
開催4年目にして、自然な流れで生まれた「カリー寺レトルトカレー」。
広島の会社と共同開発しています(レシピなどは「カリー寺」に関わる主婦のみなさんのアイデアです!)。
そして、このレトルトカレーができたことをきっかけに「レトルトカリー寺」の企画がうまれました。
実はコンビニの数より多いお寺。たくさんあるお寺も近年廃寺するお寺が急増しています。共通の悩みを抱えているお寺同士のネットワークを作ることでお困りごとに対して様々な視点から解決策を提案してもらえるような関係づくりができるきっかけとなればいいなと思っています。
閉じる「お寺離れ」という言葉が使われているように、ある一定の方しか地域のお寺に行くことがないのではないでしょうか?「あの作法どういう意味?」や「お寺に行ってみたいけどなんだか怒られそう…。」ということをよく聞きます。お寺に興味がある人にも気軽に来てもらうことで普段気づくことができなかったことの発見に繋がります。また、檀家さんとの交流を通して新しい取り組みがうまれたり、地域連携に繋がればと思います。
閉じる近年の災害に備え「ローリングストック」という日常生活で消費しながら備蓄するという方法を提案しています。年に1回「レトルトカリー寺」を開催予定とし運営していますが、残ったレトルトカレーは災害に備え備蓄し、なにもなければ次回開催時みんなで食べるという消費と購入を繰り返すことで備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも活用できればと思っています。開催寺が多くなれば備蓄機能を兼ね備えるお寺が増え、イベントをきっかけにいざという時の場所という認識を持ってもらえるのではと思っています。
閉じる継続的にお寺で開催することで、お寺へ行くことのハードルがグッと下がります。お寺には一定数以上の人を受け入れることのできる空間的キャパシティと、多様な人を受け入れることのできる精神的キャパシティがあります。「カリー寺」が生まれた西正寺では現在、障がいのある人が定期的にお寺に遊びに来たり、社会福祉協議会の方が居場所のない方と一緒にお寺に来たり、コミュニティナース(病院やクリニックではなく地域にいる看護師・保健師)の取り組みの拠点になっていたりとさまざまな形で福祉的利用が広がっています。
閉じる浄土真宗本願寺派・僧侶/株式会社ここにある
1992年7月生まれ。島根県出身、兵庫県尼崎市在住。高校時代に僧籍取得のため得度。大学では動物行動学を専攻する。僧侶としての生き方に疑問を抱き、大学卒業後はお寺に戻らず、葬儀社に入社。その後転職し、広島市内を中心に発行するフリーマガジンの作成やイベントの企画運営などを行う。現在、株式会社ここにあるでまちづくりなどを行いつつ、月一程度お店を借りて開催する「尼僧酒場」の運営や、「煩悩」をキーワードに法衣店とのワークショップや商品開発のプロジェクトを行う。
1990年4月生まれ。兵庫県尼崎市出身住。株式会社ここにある代表。場を編む人。コンセプトは「あわいと余白をつくる」。現在は、イベント・地域プロジェクトの企画運営・立ち上げ支援、会議・ワークショップのファシリテーション、協働・まちづくりに関する研修・講演など、場づくりやまちづくり、公共空間の活用に関する仕事・活動を行う。代表的なプロジェクトは、「ミーツ・ザ・福祉」、「尼崎ぱーちー」、「カリー寺」など。最近では、阪神電鉄と尼崎信用金庫が行う沿線周辺のエリアブランディングなども行う。
株式会社 ここにある 代表/尼崎ENGAWA化計画代表